ふぅみんと一緒♪

物見遊山と社会科見学

固定電話

家にある固定電話は、20年以上も前に買ったものだ。
懐かしの、プッシュホン。

御覧のように受話器のコードが絡まって使いにくいので、新しいものに買いかえた。

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固定電話機

捨てる前に分解してみると、きれいな電子回路があったのでこれは取っておくことにした。

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電話機内部の電子回路

スマホやケイタイがあれば、固定電話は必要ないともいう人も多いが、
私の場合、ネットと固定電話は込みの契約で、国内外の固定電話へは無料で電話できるので、家から電話するときはメリットが多い。

今や固定電話はあまり需要がないらしく、お店にあった唯一の機種を買ってきた。
ワイヤレスであのグタグタのコードが無くなって便利である。

 

 

 

付録・紙のテントの作り方

半分に折り、三か所に切り込みを入れ、適宜折り曲げる。

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紙のテントの展開図

 

紙のテント

一枚の紙から・・・

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テントを作る・・・

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昨日の、「リモート学習」の課題であった。
この課題を通して、「問題解決力」と「チームワーク」を学ぶのが目的だとか。

こういうのが、企業向けの教育産業なのかなと、面白く思う。

ちょっと手を動かしてみれば、すぐにできるのだが・・
まあ、話のタネにはなる。

ちょっとした気分転換にどうぞ。

映画「天気の子」(2019)

日本で大好評だったアニメ映画「天気の子」が今年1月、ようやく劇場公開された。
コロナが世間で騒がれだすちょっと前のことで、滑り込みセーフで映画館で見ることができた。

3つの日本アニメの共通点

「天気の子」を見てまず思ったのは、日本のアニメにおける「自然」への怖れと「水」の占める神聖で重要な位置である。
これは、最近見た3つの日本のアニメ映画作品に共通している。

「天気の子」

異常気象で雨が降り続く中で、祈ることにより雨を操る力を持つ「晴れ女」天野 陽菜が主人公。
「天気の巫女が人柱として犠牲になる」という伝承通り、その能力を使うことには自己犠牲が伴う。
天に昇った神聖な巫女を地上に取り戻したとき、また豪雨が続く。

「バースデー・ワンダーランド」

水をつかさどる王様が亡くなって以来、雨が降らなくなった国の王子様を助ける勇敢な少女が主人公。
クライマックスの「しずく斬りの儀式」のシーンは圧巻である。
float.hatenablog.com

「ルパン三世・カリオストロの城」

「財宝」への鍵を開けることにより、水が引いて湖の底に先祖が隠した古代ローマの都市国家の遺跡が姿を現す。
float.hatenablog.com

「水を治めるものは、国を治める」

検索してみると、「善く国を治める者は、必ずまず水を治める」というのは、中国の春秋時代に斉国の桓公が打ち出した政治方針らしい。

日本においても、豪雨・津波・洪水・干ばつなどと、水による自然災害が多いので、治水は政治の基本であろう。

平成から令和に変わり、今上陛下の「晴れ男」としての様々なエピソードが語られるようになった。
また、陛下は、オランダのアレキサンダー国王陛下とともに、「水」の専門家として知られている。

実際に治水政策を為さることはないが、お二人が自らの専門として「水」をお選びになったのは、強い使命感によるものなのかもしれない。

映画とは全然関係ないのだが、ふと、映画を見ながらそのように感じた。

今週のお題「最近見た映画」
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赤川次郎の本37冊

皆様、こんにちは、お久しぶり。

お気に入りのお店、パリのブックオフ。
今では絶版になったような珍しい本に出合えることもある。

夏休みの終わりの頃、赤川次郎の本が多数出品されていた。
おそらく、持ち主がまとめて売ったのであろう。
昭和の終わりごろの初版本も多い。

赤川次郎と言えば、昭和の終わりから平成の初めごろに大人気の作家だったらしいが、私は数冊しか読んだことがなかった。
バブル時代を彷彿させる挿絵もあり、何しろ1冊1ユーロという破格の安さなので、数冊まとめて買った。

何度か店に行くと、その度に別の本も出ていたので、さらにまとめて買った。
今数えてみたら、結局37冊も買ったことになる。 37ユーロ。

あまり考えずに軽く読めるので、心を癒すのに丁度よい。
華やかなバブル時代を想像して、時代小説または空想小説の楽しさもある。

こうして毎日1冊、通勤時間に読むと、長い通勤も楽しくなるのであった。
11月からまたリモートワークになり、長い通勤もなくなった。

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赤川次郎の本

祖父の色々な活動の記憶

ちょっと遅れの今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」

祖父は、あまり裕福ではない勤め人だったそうだが、退職後は随分と趣味を広げ、充実した生活を送っていたようだ。

もう、私以外に覚えている人もいないと思うので、祖父に敬意を表して、ここに記しておきたい。

書道教室

祖父は、自宅の一室で近所の子供たちに書道を教えていた。
私と同じ年ごろの、幼稚園に通うような小さな子供たちもいた。
クリスマスには一人一つずつ小さなケーキを用意して、子供たちにプレゼントしていた。
書道を習うというよりも、遊びに来ているのではないか?
教室の生徒ではない私にとっては、なんともうらやましかった。 

菊づくり

祖父はまた、菊づくりも趣味としていた。

苗から育て、何度も切ったり植え替えたりしながら、大輪の花を咲かせる。
体力も、手先の器用さも、必要である。

夏の暑い日照りの中、庭仕事に勤しむ祖父の姿が思い出される。

秋には、庭に作った小さな小屋に見事に咲いた菊の花を展示してお客を招き、その美しさを賛美するのであった。

水彩画

いつの頃からか、スケッチブックに、鉛筆と水彩で花の絵を描くようになった。
ひとつひとつ丹念に描かれた絵はとても清らかで美しく、何度見ても飽きなかった。

家には、昭和の皇后陛下・良子さま(香淳皇后)の日本画集があった。 
祖父の花の絵に影響を与えたのは、昭和の皇后陛下であったのかもしれない。

孫の図画工作

私が幼稚園デビューして以来、子守をする機会も減り、祖父もちょっと寂しかったことだろう。

それでも、手先の不器用な私は、図画工作は祖父に頼りっぱなしだった。
学校でうまくできない工作などは、家に持って帰って祖父に手を入れてもらうのが常であった。 器用な祖父は、私のヒーローだ。

小学校1年の時の夏休みの宿題には、大きな紙に海草を張り付けたり、魚の絵を描いたり、あれよあれよという間に立派な作品が出来上がっていた。 
私もどこか手伝ったりはしたようだが・・

一方、祖父は、私の描いた絵(ペットのオカメインコや、学校の新校舎)を気に入って自分の部屋に飾ってくれていた。

 

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いらすとやさんより

 

祖父と孫娘の楽しい毎日

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」

私が小さかったころ、祖父は近所に住んでいて、毎日のように家に遊びに来た。

家にいる怖い妻(祖母のことである)から逃れて、かわいい孫娘(私のことである)の子守をするのが楽しかったようだ。 私は4歳で幼稚園に入るまでは、一人で外に出たことがない箱入り娘で、遊び相手は祖父だけであった。 

お家で遊び・学ぶ

家の中で、祖父は良く本を読んでいた。

私は、その横で、自分なりに塗り絵をしたり絵を描いたりして、芸術活動にいそしんだ。 
絵を描くのは、たいてい包み紙や広告の裏だった。 
あの頃からリサイクルをしてエコな生活だ。 描き終わった絵は、スクラップブックに保存してくれた。

ときには、一緒に積み木やおもちゃで遊んでくれた。
ひらがなの書いてある積み木で、ひらがなを一文字ずつ、言葉に関連させて教えてくれた。

「を」という平仮名は「をぢさん」の「を」と習った。 
本当は、「おじさん」に「を」は使わないのだが、そう習ったのだから仕方がない。 

習った字は、さっそく絵の中にも使ってみた。

一緒にお出かけ

近所にお散歩にも行った。

住宅地になる前の、緑の田んぼの風景が、妙に記憶に残っている。 
1~2歳の頃だったと思う。

メトロはなく、「都電」が走っていた。 
それに乗って、まっすぐな道路の上をどんどん進んでいき、遠ざかっていく景色を見るのは不思議な経験だった。

吉祥寺にある井の頭公園の池の白鳥や黒鳥を見ながら、砂利道を歩いたこともある。

雨が降ると赤い長靴を履いて舗装されていない道の水たまりを歩いた。

お気に入りのお店

一緒に食べるおやつを買いに、散歩がてらにお菓子屋にいくことが多かった。
良く買うお菓子は決まっていて、ラスク・黒飴・かりん糖・卵ボウロ・アンパンなどだった。 
このお店は今でもやっていて、昔の店のご主人によく似た息子さんが、たい焼きを売ってくれる。 いや、年齢を考えてみたらあのご主人のお孫さんかもしれない。

数少ない外食は特別なイベントだった。

初めてのおそば屋さんで、盛りそばを食べたこと。

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そして、ホットケーキを食べた不二家レストラン。

float.hatenablog.com

幼稚園デビュー

ある日、祖父は私を連れて近所の幼稚園巡りをした。

行く先々で子供たちが玄関まで見に集まってきた。
そんなに多くの子供たちをまとめてみることはなかったから、珍しく思った。

数軒回って、結局一番こじんまりとした幼稚園に行かせることに決めたようだ。

そんなわけで、箱入り娘の私は、世間の荒波にさらされることになったのだ。

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夏の夜

今週のお題「夏うた」

ベルリオーズの歌曲集「夏の夜」は、テオフィル・ゴーティエの詩を、テノールまたはメゾソプラノのために作曲した6作品から構成されている。

  • 第1曲 ヴィラネル (Villanelle)1856年
  • 第2曲 ばらの精 (Le Spectre de la Rose)1855~56年
  • 第3曲 入り江のほとり(哀歌) (Sur les lagunes (Lamento))1856年
  • 第4曲 君なくて (Absence)1843年
  • 第5曲 墓地で(月の光) (Au cimetière (Clair de lune))1856年
  • 第6曲 未知の島 (L'île inconnue)1856年

この中でも私が一番好きなのは、第3曲
愛する人を失くした悲哀が強く、ダイナミックで印象的だ。

https://youtu.be/b1ipYy5p3ns

のちに、同じ詩に、フォーレが作曲した作品「漁師の歌」もある。

https://youtu.be/1YzAjQh5Ogg

かさぼぅさんのお好きな、第5曲

https://youtu.be/PdTsmRYAzo0

 

フランスの歌曲(メロディー)といえば、デュパルクも忘れてはならない。
ボードレールの詩による、「旅へのいざない」1870年

https://youtu.be/y3B4PY8c7Pc

エリック・サティの「ジュ・トゥ・ヴ」 1900年
これはどちらかというと、シャンソンの部類に入るようだ。
CMにも何度か使われたらしい。

https://youtu.be/r7w14ZYz2H0

 

音楽を通して、フランス語の詩を随分と覚えたものだ。
あまり日常生活には役立たないが、一方、日常生活に役立たないものこそ文化なのではないかとも思う。 

 毎晩の雷雨で、パリにも落ち葉が舞う今日この頃。

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