夏の夜
今週のお題「夏うた」
ベルリオーズの歌曲集「夏の夜」は、テオフィル・ゴーティエの詩を、テノールまたはメゾソプラノのために作曲した6作品から構成されている。
- 第1曲 ヴィラネル (Villanelle)1856年
- 第2曲 ばらの精 (Le Spectre de la Rose)1855~56年
- 第3曲 入り江のほとり(哀歌) (Sur les lagunes (Lamento))1856年
- 第4曲 君なくて (Absence)1843年
- 第5曲 墓地で(月の光) (Au cimetière (Clair de lune))1856年
- 第6曲 未知の島 (L'île inconnue)1856年
この中でも私が一番好きなのは、第3曲。
愛する人を失くした悲哀が強く、ダイナミックで印象的だ。
のちに、同じ詩に、フォーレが作曲した作品「漁師の歌」もある。
かさぼぅさんのお好きな、第5曲。
フランスの歌曲(メロディー)といえば、デュパルクも忘れてはならない。
ボードレールの詩による、「旅へのいざない」1870年
エリック・サティの「ジュ・トゥ・ヴ」 1900年
これはどちらかというと、シャンソンの部類に入るようだ。
CMにも何度か使われたらしい。
音楽を通して、フランス語の詩を随分と覚えたものだ。
あまり日常生活には役立たないが、一方、日常生活に役立たないものこそ文化なのではないかとも思う。
毎晩の雷雨で、パリにも落ち葉が舞う今日この頃。