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物見遊山と社会科見学

ルパン三世 カリオストロの城 (1979)

宮崎駿監督の初めてのアニメ作品「ルパン三世 カリオストロの城」が、日本公開から40年後初めてフランスで劇場公開されるというので、早速見に行ってきました。
 
上演している映画館は少なく、ソルボンヌの近くにある昔ながらの小さな映画館「フィルモテック」に行きました。 
小さな劇場で、50人も入ればいっぱいです。
 
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今まで公開されていなかった理由は、どうやらルパンという名前が原作の著作権に抵触していたからとか。 「アルセーヌ・ルパン」の作者モーリス・ルブランの死後70年経って著作権が消滅して、正式に劇場公開できるようになったそうです。
 
ストーリーはカジノから盗んだ札束が全部偽札だと知ったルパン三世は、その製造元であるカリオストロ城に向かうが、その途中で、お城から逃げ出してきた姫君クラリスに出会う。
 
そこからは、クラリス救出と偽札作りの摘発という2重のストーリーが絡まる盛大なアクションで、最後は謎の宝物が見つかり、ハッピーエンド。 
 
画面は40年前の作品とは思えない新鮮さです。 
偽札摘発をためらう政治家たちの思惑は、いつの世でもありそう。
峰不二子は、時代を超えてカッコイイ。 綺麗な声ですね。
 
その一方で、時代背景を映す細かいエピソードも数々あります。
黒電話。
銭形警部は「昭和一桁生まれ」。 とすると、ルパンは団塊の世代?
いたるところで喫煙。
「赤いきつね」とカップヌードル。 随分昔からあるのですね。
フィアット500とシトロエン2CV。 時代を越えて乗り継がれたクルマたち。
 
ルパン三世追跡にかこつけて、偽札製造現場まで乗り込んでしまう銭形警部と、テレビキャスターとしてカメラを持ってそれを追いかける峰不二子の計略には溜飲が下がり、思わず笑いがこみ上げます。
 
ルパン三世のアニメを見たのは初めてですが、とても面白かったです。