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物見遊山と社会科見学

映画「天気の子」(2019)

日本で大好評だったアニメ映画「天気の子」が今年1月、ようやく劇場公開された。
コロナが世間で騒がれだすちょっと前のことで、滑り込みセーフで映画館で見ることができた。

3つの日本アニメの共通点

「天気の子」を見てまず思ったのは、日本のアニメにおける「自然」への怖れと「水」の占める神聖で重要な位置である。
これは、最近見た3つの日本のアニメ映画作品に共通している。

「天気の子」

異常気象で雨が降り続く中で、祈ることにより雨を操る力を持つ「晴れ女」天野 陽菜が主人公。
「天気の巫女が人柱として犠牲になる」という伝承通り、その能力を使うことには自己犠牲が伴う。
天に昇った神聖な巫女を地上に取り戻したとき、また豪雨が続く。

「バースデー・ワンダーランド」

水をつかさどる王様が亡くなって以来、雨が降らなくなった国の王子様を助ける勇敢な少女が主人公。
クライマックスの「しずく斬りの儀式」のシーンは圧巻である。
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「ルパン三世・カリオストロの城」

「財宝」への鍵を開けることにより、水が引いて湖の底に先祖が隠した古代ローマの都市国家の遺跡が姿を現す。
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「水を治めるものは、国を治める」

検索してみると、「善く国を治める者は、必ずまず水を治める」というのは、中国の春秋時代に斉国の桓公が打ち出した政治方針らしい。

日本においても、豪雨・津波・洪水・干ばつなどと、水による自然災害が多いので、治水は政治の基本であろう。

平成から令和に変わり、今上陛下の「晴れ男」としての様々なエピソードが語られるようになった。
また、陛下は、オランダのアレキサンダー国王陛下とともに、「水」の専門家として知られている。

実際に治水政策を為さることはないが、お二人が自らの専門として「水」をお選びになったのは、強い使命感によるものなのかもしれない。

映画とは全然関係ないのだが、ふと、映画を見ながらそのように感じた。

今週のお題「最近見た映画」
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