洋菓子のお店 懐かしの不二家
今週のお題 「好きなお店」
第3弾は、洋菓子のお店・不二家。
子供のころの幸せな思い出が一杯の店である。
店の前にはペコちゃん人形がお出迎え、1階がお菓子売り場で、階段を上るとレストランである。
1階のお菓子売り場には、ミルキー、デリシャスパイ、パラソルチョコレートなどがある。 誕生日には、文字の入ったデコレーションケーキに蝋燭を立て、クリスマスにはアイスクリームケーキでお祝いした。 サンタクロースからのプレゼントは、いつも不二家の長靴が、枕元に置いてあった。
眺望の良い2階のレストランには、幼少のころ、祖父がホットケーキを食べに連れて行ってくれたのが最初の思い出である。 2枚重ねのホットケーキに丁寧にバターを塗り、メープルシロップを染み込ませて、ゆっくりと味わった幸せな気持ちを、今でも思い出す。
ホットケーキを卒業すると、チョコレートパフェが好きになった。 背の高いグラスにぎっしり詰め込まれたクリームとチョコレート。 初めは永遠に続くと思われる嬉しさが、グラスの底が見えてくると一抹の寂しさに変わる。 この嬉しさと寂しさを、いったい何度経験したことだろう。
大人になってからは、食べることよりも、眺めの良いレストランで幸せな思い出に浸る時間を楽しんだ。
こうして私の成長を見てきたお店も、知らないうちに閉店していた。