近所のそば屋の記憶
今週のお題「好きなお店」は、終わってしまったが、もう一軒、近所のそば屋について記録しておきたい。
子供のころ、近所にそば屋があった。 どこにでもありそうな、普通のそば屋である。近所なので良く出前を頼み、店で食べることは少なかった。 それだけに、店で食べたことは特に記憶に残っている。
初めの記憶
幼少のころ、祖父に連れられてそば屋に行ったのが、最初の記憶である。
昼間で、あまり客はいなくて静かだった。
祖父が注文した盛りそばを、蕎麦せいろから箸でとり、教えられるままに汁に付けながら食べた。 竹須にこびりついている最後の一本まで、大切に一心に食べた。
幼い子供というのは食べるのが仕事なのか、それとも私の性分なのか、あの頃は、食べるものに対して全身で集中していた。 ひとくち一口が、新しい体験だった。 一生懸命に食べたことを誇りに思い、家に帰って報告した。
最後の記憶
大晦日に、母と二人で年越しそばを食べに行った。
年越しそばは出前が多いのか、店は静かだった。
店内のテレビでは紅白歌合戦をやっていた。
そのあと、近所のお宮様に初詣に行った。 夜中に行くのは初めてだったが、いつもは閑散としている神社には明かりが灯り、多くの初詣客がいて、思ったよりにぎやかだった。 正門の前で、年が明けるのを待ち、お参りした。
画像は、いらすとやさんより
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