映画 「そして父になる」
2013年12月27日の記事ですが、今週のお題「お父さん」にちなんで再掲載いたします。
一人ぼっちのクリスマス
することがないので、たまには映画でも・・・
12月25日劇場公開の「そして父になる」を見に行った。
おそらく4~5年ぶりの映画館。
ストーリーは皆様ご存知
6歳の息子は、病院で取り違えられた他人の子だった。人生に勝ち続けてきたエリートの男に突然降りかかった「事件」実の子か育ての子か迫られる無情な「選択」
ネットで調べて、入場料10ユーロのル・バルザックに行った。
シャンゼリゼ通りからちょっと入ったところ。
カンヌで審査員賞受賞ということで、フランスでも注目される作品。
見に行く前にヤフー映画のサイトで日本人のコメントを見た。
母親・子供の感情が描かれていない結末がはっきりしない
というのが主な批判だった。
私が見ての感想
母親・子供の感情はしっかりと描かれていた。
これをみて感情がわからない観客の感受性の方に問題がある。
「生みの親か、育ての親か」と言う選択を「白か、黒か」とつけたがるのは日本人らしい極端な単純発想。
これに似ているのが離婚の場合、
日本では、両親が離婚すれば、片親が親権をとり、もう片親は全く縁がなくなるのが当然と思われている。
しかし、多くの国では、離婚しても親権は両親が持ち、子供に会う権利は保障される。
子供にとって、親はたった一人でなくてもよい。
6歳までの育ての親6歳からの育ての親生みの親
皆、子供の成長にとっては大切な親なのだ。
そして、いつも一緒に遊んでくれなくても、父親は子供にとって憧れの存在。
きもちのよりどころ。
それを慶多くんにおしえてもらった良多パパ。
親は子供に育ててもらって、親になる。
配役について
夏八木勲(良多パパの父親役)は、舞台俳優らしく、ドキュメンタリー風の映画にしては演技が派手すぎる。
良多の実の息子・琉晴役の子役は、育ての両親とは違うなまり(関西?)が気になる。
福山雅治は、できそこないの父親・良多パパ役をコミカルに好演。