はたき
在宅勤務が多くなり、家の中を片付けてきれいにしたくなる。
年を取るとだんだん物を捨てるのが困難になるというので、今のうちから少しずつ断捨離も始めることにした。
洋服は虫食いのコートを一枚捨てたら、他には捨てるものも見つからないので、今回は古いアルバムや手紙類を整理した。
それにしても、メールやネットが普及する前は、ずいぶんと手紙やはがきをもらったものだ。
もらったのと同じだけこちらも書いていたのだから、大したものである。
旅行に行くと、まずは絵葉書を買って、友人・知人に出したものだ。
使っていない絵葉書もたくさんたまっている。
また、絵葉書を出してみようかな。
たまった小銭は銀行に持って行った。
以前と同じように、透明なプラスチックの筒に規定枚数入れて準備していったら、いつの間にか、自動貨幣入金機が設置されていた。
さすがフランス仕様、全部貨幣を入れないうちに蓋が閉まってしまう。
蓋が開いたら、ぱっと一気にコインを投げ入れなくてはいけないようである。
何度かに分けてようやく全部入金したが、コツがわかるまでに長時間を要した。
時間がかかるといえば、郵便局から日本へ物を送るのには税関の申請書が必要だ。
以前は手書きだったのが機械でやることになった。
スクリーンは地面に対して垂直で、しかも低い位置にある。
目の位置と指の位置とキーの位置がなかなか合わないため、打ち込むのにとても時間がかかる。
すべて「自動化」は、消費者にタダで仕事をやらせることにより表面的にコスト削減しているだけで、社会全体としてみれば、却ってコストは上がっているかもしれない。
閑話休題。
長年探していた「はたき」をようやくスーパーで見つけた。
長いのと短いのを両方買った。
静電気で埃を取るので、一拭きできれいになるのが嬉しい。
年末の掃除をしようかな。
もうすぐクリスマス
毎日リモートワークで、家に閉じこもってパソコンに向かって働いている。
通勤がないのは楽な一方、仕事から自分の生活に気持ちを切り替えるのが難しい。
そこで、一日の仕事が終わったら、何はともあれ外出することにしている。
先週の土曜日からお店も開いているので、ウィンドウショッピングもしながら、食料品などを毎日少しずつ買う。
同じような人が多いのか、街中は結構な賑わいである。
規則なので、皆マスクをしている。
クリスマスイルミネーションが灯り、クリスマスツリーもあちこちで売り出している。
クリスマスの前の賑やかな風景を眺めるのは、ちょっと楽しい。
一時間ほど歩けば、身体も温まり、リラックスできる。
一日働いた自分へのご褒美。
一年に一回くらい、自分用のフレグランスを買う。
先週はブラック・フライデーで30%引きだったので、お気に入りのディオール・アディクトを買ってきた。
毎朝、一吹き。
フリージア、カラブリアン・ベルガモット、ホワイトムスクが調合された、軽くて爽やかなスパークリング・フローラル。
一年働いた自分へのご褒美。
今週のお題「自分にご褒美」
ガレットはモンパルナスで
フランスで、ピザより断然お勧めなのが、クレープ。
フランスのブルターニュ地方特産、そば粉のクレープは「ガレット」と呼ばれている。
ブルターニュまで行かなくても、パリのモンパルナス駅辺りにはガレット専門店がいくつかあって、賑わっている。
(今は、コロナのためレストランは全て閉店)
モンパルナス駅からブルターニュ方面の鉄道が走っているので、その由縁であろうか。
いろんな種類の具が選べるが、中でも定番は、卵・ハム・チーズの3つが乗った「コンプレ」
お値段も手ごろで、発泡酒(リンゴ酒)のシードルとともに味わう。
デザートには、小麦粉で作った普通の甘いクレープもあるのだが、コンプレを食べた後はお腹いっぱいで、デザートまで食べられないのが残念だ。
コンプレは英語ではcomplete。
お食事はこれで完成というところだろう。
クレープと言えば、昔、スーパーでクレープの素みたいな粉を買ってきて、自分で焼いてみたことがあった。
一枚ずつ焼くのは、とても時間がかかった。
固定電話
家にある固定電話は、20年以上も前に買ったものだ。
懐かしの、プッシュホン。
御覧のように受話器のコードが絡まって使いにくいので、新しいものに買いかえた。
捨てる前に分解してみると、きれいな電子回路があったのでこれは取っておくことにした。
スマホやケイタイがあれば、固定電話は必要ないともいう人も多いが、
私の場合、ネットと固定電話は込みの契約で、国内外の固定電話へは無料で電話できるので、家から電話するときはメリットが多い。
今や固定電話はあまり需要がないらしく、お店にあった唯一の機種を買ってきた。
ワイヤレスであのグタグタのコードが無くなって便利である。
付録・紙のテントの作り方
半分に折り、三か所に切り込みを入れ、適宜折り曲げる。
映画「天気の子」(2019)
日本で大好評だったアニメ映画「天気の子」が今年1月、ようやく劇場公開された。
コロナが世間で騒がれだすちょっと前のことで、滑り込みセーフで映画館で見ることができた。
3つの日本アニメの共通点
「天気の子」を見てまず思ったのは、日本のアニメにおける「自然」への怖れと「水」の占める神聖で重要な位置である。
これは、最近見た3つの日本のアニメ映画作品に共通している。
「天気の子」
異常気象で雨が降り続く中で、祈ることにより雨を操る力を持つ「晴れ女」天野 陽菜が主人公。
「天気の巫女が人柱として犠牲になる」という伝承通り、その能力を使うことには自己犠牲が伴う。
天に昇った神聖な巫女を地上に取り戻したとき、また豪雨が続く。
「バースデー・ワンダーランド」
水をつかさどる王様が亡くなって以来、雨が降らなくなった国の王子様を助ける勇敢な少女が主人公。
クライマックスの「しずく斬りの儀式」のシーンは圧巻である。
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「ルパン三世・カリオストロの城」
「財宝」への鍵を開けることにより、水が引いて湖の底に先祖が隠した古代ローマの都市国家の遺跡が姿を現す。
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「水を治めるものは、国を治める」
検索してみると、「善く国を治める者は、必ずまず水を治める」というのは、中国の春秋時代に斉国の桓公が打ち出した政治方針らしい。
日本においても、豪雨・津波・洪水・干ばつなどと、水による自然災害が多いので、治水は政治の基本であろう。
平成から令和に変わり、今上陛下の「晴れ男」としての様々なエピソードが語られるようになった。
また、陛下は、オランダのアレキサンダー国王陛下とともに、「水」の専門家として知られている。
実際に治水政策を為さることはないが、お二人が自らの専門として「水」をお選びになったのは、強い使命感によるものなのかもしれない。
映画とは全然関係ないのだが、ふと、映画を見ながらそのように感じた。
今週のお題「最近見た映画」