今週のお題「上半期ふりかえり」
前回ロンドンに行ったのは、もう20年も前になるかもしれない。
覚えていたはずの道もすっかり忘れてしまった。
20年ぶりのロンドンは、懐かしいというよりは、全く新しい体験の街だった。
ユーロスター
かつてロンドンの発着駅はウォータルー駅だったが、今はセント・パンクラス駅になった。 セント・パンクラス駅はキングズ・クロス駅やユーストン駅とも乗り換えの便宜が良い。 また、パリ・ロンドン間も2時間15分に短縮された。
出入国審査は、出発駅で数メートルの距離を置いて両方行う。
荷物検査も空港並みに厳しくなったが、液体の制限はないのが嬉しい。
現金不要
今やポンドへの両替は全く不要。 全てカード払いができる。
商店はもとより、バスやメトロに乗るにも、そのままカードを改札で使える。 日本のSuicaや、パリのNavigoのような特別なカードは必要ない。
お財布の中にわずかに残っていた小銭は、スーパーでチョコレートを買うときに使うことができた。
エリザベス女王陛下のお札は、記念に取っておくことにする。
セルフレジ
駅の売店やスーパーは殆どがセルフレジでカード払いになっていた。
カードがないと不便なことだろう。
地図を買えない
かつては、到着するとすぐに売店で地図を買ったものだが、もはや地図は売店では買えない。 スマホで良くわからなければ、あとは街中にところどころ立っている案内板が頼りである。
地図が大好きな私にとって、これは残念なことだった。 古い地図を捨ててしまったことを少し後悔する。
今地図が欲しければ、書店の旅行コーナーに行かなくてはならないようだ。
以上の点は、他の国と比べても同じような傾向であり、別に驚くこともないのだが、20年の間の変化を一度に見たようで印象が強かった。
それでも変わらぬ英国人の良いマナー
英国人は一人でも列を作るというが、このマナーは今でも健在なことに感動した。
バス停で待っていた時、あとから来た年配の女性が、乗車を先にと譲ってくれた。
また、狭い道で向かい側からくる歩行者とすれ違う時も、体を少しよけてお互いに譲り合う。
セルフサービスのカフェで、食器を返すときトレイがないのに気づいて困惑していたら、自分のトレイに一緒に乗せてくれた。
どちらも、パリでは経験したことがなく、心温まる思い出となった。