茶飲み話・さもしい行動
一般に、日本人はとても礼儀正しく、思いやりがあると思われている。
しかし、時としてさもしい行動をとることもある。
私はその時のショックをいまだに忘れない。
小さなお願い、大きな荷物
休暇で帰国する際、
「郵便や宅配便では心配だから、書類を日本にいる共通の友人に持って行ってくれない?」
とある知人から頼まれた。
税関申請をする必要もないものなので、お役に立てるのならと引き受ける。
「じゃあ、これからもっていくね」
と、私の部屋に届けられたのは、件の書類に加えて、大きな袋・・・
その中身は、古着・古本・食品・雑貨など、どこでも買えるような日用品ばかり。
友人へのお土産だそうだ。
それを入れると私のトランクは一杯になり、とても重くなった。
小さなお願い、大きな期待
「パリに行く用があるので、一晩泊めてくれない?」
と別の知人に頼まれた。
「私の部屋はすごく狭いし、予備の寝具もないので無理」
「リビングの床でいいから泊めて」
「いや、本当に床しかないから」
「それでもいいから、お願い~」
ということで、仕方なく(床に)泊めてあげることにした。
するとその晩
「え~!本当に布団もマットもないの~! まさか、冗談と思った」
次の朝
「メイク用品忘れた。 貸して~」
「私、メイク用品持ってない・・」
「え~! まさか、なんで持ってないの~!」
大きな期待に応えられなくて、ごめんね~♪
一人じゃないの♪
どういう訳か、私の狭い部屋は、便利な無料宿泊所と思われているらしい。
一回会ったことがあるだけの人から、数日間泊めてくれと頼まれた。
「ついでに、私の彼氏も一緒に泊めて~」
「大丈夫、大人しくて礼儀正しい彼氏だから~」
いや、いくら何でも、その彼氏っての、私全然知らない人なんだけど・・・
私は決意した。
「二度と同じ過ちは繰り返さない」
きっぱりと断った。
立つ鳥跡を濁さず
これまた別の知人が日本に引っ越すことになった。
不要になった家具や家電は、もうすでにお友達に譲ったそうだ。
いよいよ引っ越しも目前のある日、
「これ、もう使わないので差し上げます」
と持ってきたのは・・使い残しの消耗品(主に清掃用品)
価値ある家電は、価値あるお友達に、
価値ない消耗品は、価値ないただの知人に・・
随分と分かりやすい人だなあ。
まとめ
さもしい行動とは?
人間を利用価値のみで判断し、利用できる者はとことん使い、利用できない者は粗末に扱う、損得勘定のみで動く行動 【出典・浮遊人の辞書】
でも、成功者は、人を利用する者ではない。
成功者は、人を喜ばせる者だ。
人を喜ばせて、真の成功者になろう!