ひな祭りの思い出
子供の頃の思い出を書こう。
私のお雛様は、ガラスケース入りの5段飾りだった。
丁度、床の間におけるサイズだから、狭い家にぴったり。
幼稚園や友達の家には大きなお雛様があったが、私のお雛様は断然可愛かった。
お内裏様、三人官女、五人囃子に加えて、右大臣・左大臣、三人奴、小さな菱餅とお膳、桜と橘もきちんと並べた。
小さいのに、ひとつひとつがとても精巧にできていて、飾るのも見るのも楽しみで、飽きることがなかった。
大好きなお雛様、画用紙に5段飾り全部の絵を描いた。
とても綺麗に描けたので、お雛様を片付けた後でも何度も見ては自画自賛したものだ。
お雛祭りの日には、母が、床の間に桃の花を飾ってくれた。
草餅と桜餅と雛あられ、母の手作りの巻きずしと巾着寿司も食べた。
美味しいものを食べて、きれいな花とお雛様を見て、幸せだったひな祭り。
今週のお題「雛祭り」