大人になったなと感じるとき
今週のお題「大人になったなと感じるとき」
大人は、大人を信じない
純真な子供の頃、私は大人というものは全て正しいことを言い、行動するものだと信じていた。
特に、新聞やテレビに代表されるマスコミや、政治家の偉い先生方の言うことはそのまま信じていた。
有名な全国紙からは入試にもよく出題されるとかで、学校でも新聞を読むことが推奨された。
新聞が「・・すべきである」と言えば、その通りにしようと自分なりに真面目に努力し、社会を良い方向に変えるために自分が何をすべきかと小さな心を痛めた。
ある日、周りを見て、ふと気が付いた。
そういう立派な大人たちは、口だけ偉そうなことを言って、何も行動していない。
そして、私は大人の言うことを純粋に信ずるのをやめた。
大人は、心にもないことを言い、心にあることは言わない
相手の立場や心情を推し量り、言葉を選ぶのが大人の社会である。
つまり、自分が言いたいことを言うのではなく、相手が聞きたいことを聞かせるのが大人のたしなみといえよう。
本音と建前の使い分け。
これが、なかなか難しい。
自己主張無くして、どこに自己の存在意義があるのか?
・・・と、若者のような疑問がでてしまう。
しかし、ここで考え直す。
相手が聞きたいことを聞かせることによって、社会生活がスムースになり、自分の利益になる。
こう自分に言い聞かせ、大人になるように日々研鑽の今日この頃である。