海辺のかき氷
今週のお題「私の好きなアイス」
思い出は美しく、
思い出の中のものは美味しい。
子供のころ食べたものは、どうしてあんなに美味しかったのだろう?
夏休みになると、家族とともに、海辺の宿で1週間ほどの休暇を過ごした。
早朝には、海から上がる日の出を見た。
父の川釣りについて行ったり、海辺で地元の人たちの地引網を見たりもした。
昼間は、海水浴や川遊びで、のんびりと過ごした。
夜には、花火で遊び、時には、空に上がる花火大会の花火が見えた。
船で少し遠出をした先では、とうもろこし、茄子、人参などの野菜が地面から生えているのを見て、とても感動した。
絵日記は、美しい思い出でいっぱいになった。
かき氷を初めて食べたのは、海水浴からの帰り道にある、かき氷屋さんである。
- 赤い 氷いちご
- 黄色い 氷レモン
- 緑の 氷メロン
色鮮やかで、夢のようなおいしさだ。
一日に一つ、今日はどれにしようかと、楽しみだった。
氷あずきや、氷宇治茶もあったが、値段も高く、大人向けのものとして、選択肢からは除外された。
バカンスが終わって都会に戻れば、街中でかき氷を食べる機会もなかった。
少し大きくなってから、近所の和菓子屋さんで氷あずきを食べた。
冷房はなく、扇風機が回っていた。
ちょっと大人の気分がした。