パリ市公認
アベノマスクに続き、いよいよパリ市が公認マスク(洗って何回も使える)を住民に一人一枚ずつ無料で配ることになった。
ネットで予約すると、日時を指定したクーポンがスマホに届く。
それを持って、近くの薬局へ行くと、すでに在庫がなく、次の入荷がいつになるかわからないから、別の店を当たれという。
さらに近所の薬局3軒巡り、4軒目でようやくマスクを入手した。
説明書もなく、そのまま紙袋に入れてくれた。
材質はどうやら高性能フィルターの不織布で、台形の平行した2辺のうち、短い方が輪になっていて、長い方には、ゴムがそのまま露出した強力なゴム紐がついている。 いわゆる「くちばし型」で、このゴム紐を頭の周りに回して、装着するようだ。 ゴム紐が強力すぎて、匂いも不快なので、布だけフィルターとして再利用できないかと考えている。
ところで、パリ市では220万枚を用意すると言っているが、まだ市中でこのマスクをしている人を見たことがない。
そこで、改めてネット検索してみると、次のような実情が明らかになった。
- すでに、ネットでの予約は5月末まで一杯。
- どの薬局に行けばよいかわからない。
- 薬局に行っても在庫がない。
- デザインは自分では選べないが、いろいろなタイプが混在している。
- どうやって装着するのかわからない。
- 最初からゴムが変な位置についている。
- 説明書通りに洗濯・アイロンかけをしてみたら、使う前に破けてしまった。
- パリ市の意図は評価するが、使えないマスク。
散々な反響である。
アベノマスクと違うのは、パリ市の意図は評価されているところである。
フランスでは、実行の詰めが甘いのは日常茶飯事で、「上手くいったらラッキー♪」というところなのだろう。