引きこもり生活

皆様ご存じのように、コロナが世界中で猛威を振るっている。

ここフランスでは、3月17日から始まった外出禁止に伴う在宅勤務もすでに2週間を迎え、政府によりさらに2週間の外出禁止の延長となった。　

ネットを見ると、毎日感染者は増える一方で収束にはまだまだかかりそうだ。　外出禁止は6週間になりそうだとも言われている。

一部では引きこもり生活は大変なような報道もあるが、医療関係者、またこの状況の中で必要な製品やサービスを提供してくれる人たちのご苦労に比べれば、何ということもない。　

家に閉じこもっていれば水も電気もネットもある。時々外出の書式を準備しマスク着用で日用品を買いに出れば、近所のスーパーで必要なものは大体そろう。　私はすでに1月から感染を懸念して仕事以外は週末も外出を自粛していたので、あまり生活に変化がない。　

仕事のほかにすることがないので、つい休憩時間も忘れて集中して片づけてしまう。　毎日3時間半の通勤時間が無くなったので、家事の時間も増えた。

現在、自宅から移転することは禁じられているが、外出禁止の直前にパリから地方に脱出した人も多いらしく、パリの中は夏のバカンスシーズンを思わせる静けさである。交通量が減ったため、空気が格段にきれいになった。　新緑もまぶしい春を感じる。

一方、世の中には、自宅に引きこもることで欲求不満になり、暴力的になる人たちもいるらしい。　家庭内暴力の増加、郊外での連日の暴力事件など、社会不安の原因にもなっている。　

この状態が長引けば医療崩壊にもつながり、その後の経済への打撃も計り知れない。

4～6週間で、何とか収束の目途が立てば良いと願っている。

ところで、在宅勤務は、英語では　telework, remote work または work from home などというようだが、勤務先のフランス人たちは home office と呼んでいる。　前の職場では聞いたことがない。　英語で Home Office といえば、英国の政府機関なのだが・・

それでは皆様、お身体大切にお過ごしください。